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【眠れない毎日に悩む方へ】あなたにも当てはまる!?こんなタイプの不眠(五反田 鍼灸院)




症状について



50代女性 I 様。

現在は退職しているが、会社で働いていたころから睡眠薬を服用し続けていた。

今でも毎日睡眠薬を服用しないと眠れない。



香庵に来院される前日、ピラティスのレッスンを受けた。

その後、心地良い疲労感を感じた。

その日の夜、睡眠薬を服用せず寝てみたが、まったく眠気がなく朝までに1時間しか眠れなかった。



1時間しか眠れなかったにもかかわらず、朝から新たな仕事のミーティングがあった。

用事が終わり次第、香庵での鍼灸治療のため来院された。




不眠のタイプ



日本人の約5人に1人は「不眠」について悩んでいる、という調査があります。(疫学調査)

睡眠外来がある病院などでは、夜の睡眠に関するトラブルにより日中、調子がすぐれないと「不眠症」と診断されるようです。



不眠のタイプは、大きく4つに分けられています。


入眠困難 : 布団に入ってもなかなか寝つけないタイプ

中途覚醒 : 夜中に何度も目が覚めてしまい、再び寝つくのが難しいタイプ

早朝覚醒 : 朝早く目が覚めてしまい、その後眠れないタイプ

熟眠障害 : 眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡感が得られないタイプ


大きなストレスを受けると「一過性不眠」が起きることがあります。
1ヶ月以上「一過性不眠」が続くと不眠が慢性化するといわれています。




香庵の診断と分析



今回、I 様は、ご予約時間に間に合うようにと急がれたそうで、一見、元気なご様子で治療室へいらっしゃいました。
しかし、鍼灸治療のスタート時に行う脈診(手首の動脈で全身のエネルギーバランスを診断する方法)では、疲労が原因で全身のエネルギー不足が大きいことが現れていました。



疲労の理由は、パソコン作業で目と頭を使い過ぎることが数日続き、人間関係で気を使い過ぎたことによる疲労感が強い、とのことでした。


とにかく日中、頭を使いまくるために目や頭に血が集まり過ぎてしまうことが不眠の原因となります。
そのため、夜になっても頭を使っている状態がオフにならない状態と診断しました。




あなたにも当てはまる!?こんなタイプの不眠

~東洋医学の世界から見たこんな性格・体質・行動をとる人の不眠~




東洋医学では不眠を体質別に分けて診断・治療を行います。



今回は、とにかく日中、頭を使いまくるために目や頭に血が集まり過ぎてしまう。
そのため、夜になっても頭を使っている状態がオフにならない状態の不眠について取り上げます。

このようなからだの状態で起きる不眠の症状は、



・寝ようとしても眠れない(考え始めると気になって眠れない)
・夢をみることが多い(多夢・悪夢)
・途中覚醒(目覚めた瞬間から頭がフル回転できてしまう)




また、このような不眠になりやすい方は、

頭が良く、気が利き、テキパキと物事を処理することが好きなタイプが多いようです。

几帳面で清潔好き(行き過ぎると潔癖症)、声のトーンが高めで良く通るタイプでもあります。




仕事が良くできるタイプなので、周囲の人から頼られたり、相談されることも多いです。

その反面、抱えている仕事で手一杯にもかかわらず、几帳面で責任感が強い性格もあって頼まれると断り切れず、さらに仕事を抱えることも。また、人に任せるより、自分でやった方が仕事が速い、というのもこのタイプです。




忙しいのに新しい仕事を抱えたり、部下がいる方は人の仕事のやり方が遅く感じたりして、イライラ感を常に感じることも多いです。




基本的にとても真面目で優秀なタイプです。

だからこそ、日中、その能力を消耗しすぎてしまう傾向があり、夜になっても頭の中が仕事モードをオフにできないほどヒートアップしていて不眠につながることがあります。




このタイプの方は、夜中に眠れない、となると、夜中に冷蔵庫の中や部屋を片付け始めたり、料理をしたりしてテキパキと動いて、眠れないことを紛らわそうとするケースも多いようです。




慢性的な疲労感をつねに感じていますが「それが普通です」と言う方もいらっしゃいます。





しかし、鍼灸治療で診断すると、心身共に相当疲労している方が多いです。

疲労を感じる神経さえ疲労しすぎて「疲労している」ことが感じにくくなっている方も多いです。

また首や肩のコリがとても強くリラックスしにくくなっている方がとても多いです。





施術内容と経過





今回は、鍼灸治療と指圧治療を組み合わせて、不眠の治療プログラムを作成しました。




体質別に診断と治療方法がある鍼灸治療では、どこに鍼をするか、とか、ツボはどこか、という基本はあります。



しかし、今回は I 様のおからだの疲労状態を診断して、ツボにとらわれず、全身をまずはリラックスしていただくことを最優先に治療しました。





鍼灸+指圧治療での治療ポイントと目的




・首や肩のコリをゆるめる鍼。頭に集まり過ぎたエネルギー(血液の流れ)を下へ流れやすくする。


・ウエストの後ろから腰にかけてお灸をする。温かいお灸のほんわか刺激でリラックスする神経(副交感神経系)のはたらきを活発化


・指圧では、ゆるやかな指圧から始め、コリが強いところはグッと指圧の効果を出せるように緩急をつけた指圧を行う。


・からだが緩む効果をしっかり引き出すため、ゆるやかな指圧とグッと指圧を効かせるポイントを見極めながら行う。





本来、すでに疲労が強くて休みたがっているからだでも、仕事モード=緊張状態にあると、休まないようにがんばってしまいます。



しかし、からだが緩んでくると休もうとする自然な反応を引き出すように治療を行いました







 

突然ですが、実はこの記事、記念すべき100記事めなのです!



記念として、皆さまを東洋医学の世界へご招待したいと思います!(*´▽`*)

といっても、難しくはないので安心してください(笑)





これから1個だけクイズを出しますね。







さぁ、ここで問題です。

「からだ」が休むためにとる方法とは?










すぐ答えられましたか?(´・ω・`)







ファイナルアンサー?(o`・ω・´)o







答えはコチラです(v^―^v)







からだは休むために「睡眠をとる」という方法を使いますヾ(*´∀`*)ノ









正解だった方、おめでとうございます!

東洋医学的なセンスがありますね~!

それとも、「この記事、不眠について書いてるから答えは・・・( ー3ー)」って推理しましたか!?(笑)




どちらにしても、この記事をしっかり読んでくださってるからこその大正解でしたねっ!

すばらしいですね~!今日はぐっすり休んでくださいね!(^_-)-☆






 


本題にもどりますね(o ̄▽ ̄)ノ






I 様のおからだが休むための準備をしやすくなるように鍼灸+指圧治療を行った結果です。




今回の「不眠」の症状に対する鍼灸+指圧治療では、



・コリをほぐし、

・全身のバランスを整え、

・血行不良を改善し、

・リラックスする状態をつくり、

・からだを緩めて、

・からだが休む準備を進めていきました。






今回の治療ではここまでの施術を1つ1つ丁寧に重ねることで、からだが緩んで休もうとする自然な反応を引き出していきました。

そしてなんと、I 様、鍼灸+指圧治療中に、自然に熟睡されました!





施術が終わり、





熟睡してました~!質の高い睡眠をすごく取れた気がします。

視界が明るくなったし、元気も出てきた~(^^♪





そうおっしゃっていただきましたが、熟睡されていたのはほんの十数分程度でした。




それでも、睡眠薬を服用せず、自然な状態で「熟睡できた」という体験は大きな喜びになられたようです。





治療の振り返り・院長より




自然に熟睡できたことによって、眠ることの気持ち良さやリラックスしたときの解放感をからだが思い出してくれたのは、小さくても確かな自信につながる嬉しい感覚ですね!




不眠に対しても、鍼灸治療ではからだの在り方内側の状態)が、からだの外側(反応)に現れるという東洋医学の基本的な考え方から、治療を行いました。




「熟睡体験」を何度も繰り返すことができるようになると、質の高い睡眠をとることが「慢性化」して、不眠の悩みは軽減、緩和、改善へと向かうのではないかと思います。




今後も鍼灸+指圧治療で「質の高い睡眠の慢性化」を目指してまいりましょう!





いつもご利用ありがとうございます。





 

五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号

五反田駅をご利用の方

JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)

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